知っておきたい病気「犬の乳腺腫瘍」
2019.03.20
お知らせ


こんにちは。家族の一員として皆さんの愛情をそそがれている動物たち。
大切な家族の症状にいち早く気づいてあげられるよう、飼い主様に知っておいてほしい病気や、ケアのお話をこちらのブログでもご紹介しています。
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今回は犬の乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)について
乳腺腫瘍はメス犬に発症しやすい腫瘍です。良性と悪性がありますが、どちらの場合も乳腺領域に腫瘤ができるので、外科手術によって治療します。
【診断】
中年以降のメス犬の乳腺にしこりがある場合は、主に細い注射針で細胞を採取して腫瘍細胞を確認して診断します。また、肺や腹腔内に転移が無いかどうかCT、X線、エコー等で調べます。統計上では、50%が良性(転移がない)、50%が悪性(転移するいわゆる癌)となっています。
【治療】
第一選択として外科手術で、当院でも昨年は74例の乳腺切除手術を実施しています。術式としてはほとんどの場合片側乳腺全摘出が適応され、領域リンパ節も切除します。また、ほとんどの避妊していないメス犬の場合、卵巣支給摘出術も実施しています。高齢の犬に多く発生していますが、近年の麻酔(全て吸入麻酔でします)の発展により15歳以上の高齢犬も安全に手術実施可能です。術後には病理検査にて、悪性良性の確認診断をします。
もし乳腺領域にしこりを見つけられた時は、早めに受診されることをおすすめいたします。
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